活動内容
活動の概要
「ネパール野球ラリグラスの会」は1999年9月8日に活動を開始して以来、野球が知られていないネパールに野球を広める活動を行なっています。活動理念は「協働」です。野球を通して、一方的な支援ではない、共に学び合い成長し合う国際交流を行なっています。主な活動は以下のとおりです。尚、当会の活動の目的は野球を通じた国際交流であり、プロ選手の育成や国際大会出場を目指すといったことを目的とした会ではございません。
また、当会は野球を始めとしたスポーツによる人間形成、人材育成にも寄与することを目指しています。ネパールの学校では体育の授業が無く、一般の人々も日常的にスポーツをする習慣もありません。そのような状況の中で、ネパールの人たちがスポーツに触れる機会を増やすことで、ネパール人々の健康増進、そしてネパールのより良い社会づくりに貢献できればと考えています。
- ネパールでの野球普及活動
- ネパール人野球指導員の育成
- ネパールへの野球指導員派遣
- 野球を通じた国際協力活動
- 講演、広報活動
活動の始まり
当会の活動は、1999年に大学の海外研修が切っ掛けで活動が始まりました。
大学の海外研修でネパールを訪れた学生が休み時間にキャッチボールをしていると、その光景を物珍しそうに見ていた現地の人々が集まってきました。その学生が不思議に思って調べてみると、ネパールには野球が全く知られていいないことが分かりました。
当時、ネパールにはカースト制度が根強く残っており、貧富の差も大きく、身分の違う者同士の交流もあまり見られませんでした。野球は、キャッチボールで相手の捕りやすいボールを投げるなど、相手のことを思いやるチームワークの精神が必要です。また、チャンスで打てば誰もがヒーローになれるチャンスがあり、平等という要素も含まれています。ネパールでキャッチボールをしていた学生は、ネパールに知られていない野球を通して交流することで、ネパールが発展することにつながればという願いも込めて、野球紹介活動を始めました。活動は「これがボールです。」という道具の説明から始まりました。以来、野球を通したネパールと日本の交流を目的とし、オリンピックという夢も抱きつつ、現地の人々と協力しながら野球普及活動を続けています。
近年のネパール野球
長年の活動の結果、最近では、ネパール野球連盟の設立、国際大会への出場、ネパール人初のプロ野球選手誕生などの発展を見せています。また、かつての子どもたちが成長して、今では子どもたちに野球を教えています。ただし、現地には凸凹のグラウンドしか無いのが難点です。
活動の様子
SDGsへの取り組み
2015年9月の国連サミットで「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択され、その中に2016年から2030年までの国際目標として「SDGs」(持続可能な開発目標)が記載されました。当会は2017年に「持続可能で逆境に強い世界」に貢献したとのことで、SPORTS FOR TOMORROW全体会議においてスポーツ庁長官より感謝状を受ておりますので、SDGsの理念にも共感し、これを推進しております。