ネパールにおけるグラウンド建設事業の計画変更に関するお知らせ
(第2報)

2018年6月14日
NPO法人ネパール野球ラリグラスの会

拝啓、時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。

さて、去る本年4月1日に、ポカラ市でのグラウンド建設中止およびラリトプール市でのグラウンド建設についてご報告申し上げておりました。その後、ネパール側の関係者ともに検討を重ねた結果、この度、ラリトプール市にあるシリクール・スクールの土地にグラウンドを建設することといたしましたので、ご報告申し上げます。

4月1日にもご報告申し上げましたとおり、ラリトプール市は当初より建設候補地のひとつであるとともに、首都のカトマンズに隣接しており、野球の歴史は浅いものの、今後の野球発展が見込まれる地域でございます。また、シリクール・スクールはラリトプール市の北部に位置する学校で、生徒数は3歳から16歳まで約400名でございます。

今回、シリクール・スクールの土地にグラウンドを建設するに至った背景には、ラリトプール野球ソフトボール協会の代表者でシリクール・スクールのスポーツ部門のコーディネーターでもあるケシャブ・タパ氏が大きく関わっております。ケシャブ・タパ氏はネパールのスポーツの発展に大変な尽力をしており、プール、フットサル場といったスポーツ施設の運営も行っている地域の有力者で、政府関係者ともつながりを持っております。ケシャブ・タパ氏は昨年3度来日して野球を学んでおります。そして、ネパールに野球のグラウンドが無いことを憂慮し、自らグラウンドを作ることを計画いたしました。

シリクール・スクールでグラウンド建設を進めるにあたり、他の候補地についても比較検討してまりましたが、工期、広さ、施工の現実性などの観点からシリクール・スクールの土地が最適であるとの判断をいたしました。しかし、そういった客観的な観点もさることながら、関係者の間では、何よりもケシャブ・タパ氏のような熱意のある人物が関係している場所でグラウンド建設を進めたいとの意見が強く、当会といたしましても、そういった人物を後押ししたいと考えたため、シリクール・スクールでのグラウンド建設を進めることといたしました。

なお、今回の計画変更前後の主な相違点は別表のとおりでございます。今回の計画変更により、グラウンドの規模は当初計画よりも大幅に縮小されております。しかしながら、当初の計画どおり多目的グラウンドを建設することに変わりはございません。

項目ポカララリトプール
場所ポカラ市チネダンダラリトプール市バイセパティ
用地バルバドラ・セカンダリ・スクールの敷地シリクール・スクールの土地
施工内容地面の整地、周囲フェンスの設置地面の整地、周囲の煉瓦塀の設置、防球ネットの設置、バッティングケージの設置
広さ100m×100m
(一般の国際試合ができる規格を満たす広さ)
70m×40m
(練習場として使用できる広さ)
実施体制 ・NPO法人ネパール野球ラリグラスの会
・ネパール野球ソフトボール協会
・Pokhara Baseball Club
・バルバドラ・セカンダリ・スクール
・NPO法人ネパール野球ラリグラスの会
・ネパール野球ソフトボール協会
・Lalitpur Baseball and Softball Club
・シリクール・スクール

今回の計画変更に関しましては、ご協力いただいた皆様にご心配とご迷惑をお掛けしたことをお詫びい申し上げます。おかげさまで、シリクール・スクールでのグラウンド建設は4月中旬に既に着工いたしております。

以上、ご報告申し上げます。なお、今回の計画変更についての詳細はは、近日発行の「ラリグラス通信2018年度増刊第1号」に記載しておりますので、そちらをご参照ください。ご支援者の皆様には何卒ご理解を賜り、今後ともご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

敬具